2017年9月
始まりました!?
奥志賀は、いよいよ紅葉が始まりました。
というか、始まってしまいました。
9月下旬を考えると順当なことではありますが、相変わらず“夏の不完全燃焼感”のままの私は、今日のようによく晴れて、日中の気温が上がると、どうも“本格的秋”の到来を素直には受け止められずにいます。
年齢を重ねるということは、こうしたことの潔さがなくなっていくこともあるのでしょうか。
青空とコスモス
志賀高原に限らず、この季節の信州は、住宅街の道端も、車道の脇でも、勿論公園や学校などは言うに及ばず、一日行動をしていると、意識するかしないかの違いだけであって、必ず視界の中にコスモスが入ってきます。
国民的ヒット曲を代表に、今や秋の代名詞ともなっているコスモスですが、案外知られていないのは、北米・中米原産の立派な外来種です。外来種というよりは、園芸種として庭や花壇に植えたものがそのまま広まったという感じでしょうか。
私自身、乾いた秋の空気の中、この花を見ることは秋を実感する一つでもあることは間違いありません。
一方で少し気になるのは、もう随分以前からですが、スキー場のゲレンデや自然公園の中を一面のコスモス畑にするといった、やや観光客誘致の戦略のために植栽されたコスモスたちです。
コスモスの花が悪いわけでは決してないのですが、スキー場はじめ自然公園で、本来そこにあった植生を押しのけてまで外来の花々を植えることには、少し違和感を覚えています。
春の奥志賀で、一面を黄色の絨毯にする西洋タンポポをご覧になって
「わー、きれいー」
と声を上げるお客様が少なからずいることを考えると、外来種だとか、固有種だとかそんなことは大したことでなないようにも思え、いちいちこんなふうに考えること自体屁理屈なのだろうかと自問自答しています。
決して私はコスモスが嫌いなわけでないのですが。、